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2024.12.11 耐震
前回は、現在お住いの住宅の耐震性に不安を感じたらまずは耐震診断を受けましょうというお話をしましたが、今回は耐震診断を申し込んだ後の現地調査についてお話をしたいと思います。
診断者によって手順等は異なりますので、あくまで弊社の場合です。
まず事前の日程調整の段階で、依頼者に
現地調査の当日は、
・建物の全ての部屋と外回りに立ち入る
・その際に記録用の写真を撮影する
・屋根裏と床下を見たいので点検口等を事前に確認しておいてほしい
・図面があれば用意しておいてほしい
ということをお伝えしています。
現地調査当日に建築当時の図面があればスムーズにできるので大変ありがたいのですが、建築から40年以上たっていると図面がない場合のほうが大多数なので、間取り図を作成しながら診断を進めていきます。
診断時に確認することとしては、まず、建物の重さです。
これは屋根と壁で判断します。
重い建物のほうが地震時に揺れ方が大きくなるので、揺れに抵抗する耐力壁が多くなるからです。
次に、壁と開口部の構成を確認します。
耐震診断では、土壁や石膏ボード、合板など、壁を構成する素材を耐力壁として加算します。
建具や窓の上下にある壁の部分も対象になります。
同時に各部屋の劣化した部分や建物の傾きがある場合はこちらも確認していきます。
全ての部屋の確認が終わったら、天井裏と床下に入ります。
天井裏に入るときは、最近の建物では天井点検口を取り付けることが一般的ですが、古い家屋では押入れの天井の一部が外れるようになっていることが多いです。
床下は台所に床下収納庫があれば、それを外すことで床下にアクセスできますし、ない場合は畳を上げて、下地の板を外すことで床下が確認することもあります。
基本的に耐震診断では目視で確認できる部分でしか判断ないことになっています。
構造を目視できる小屋裏や床下は建物の構造を知る上では非常に重要なため入念にチェックします。
最後に建物の外周を一回りして外部の状況を確認していきます。
外壁の亀裂など、劣化した部分があればそこから雨水が入り込んで建物にダメージを与え耐震性にも影響を及ぼしていることもあるのでそういった箇所チェックしていきます。
基礎コンクリートに鉄筋が入っているかどうかも金属センサーを使って確認します。
それ以外にヒヤリングで建物の改修や災害に被災した履歴があるかとか、建物を使用していて気になることなども聞いておきます。
以上が耐震診断時の現地調査で、調査結果の報告書を作成して後日、報告に伺う旨をお伝えして終了します。
建物の規模にもよりますが、以上の行程で1~2時間程度の滞在時間になります。
市町村の無料診断に申し込むと、知らない人が家の隅々まで見ていくので、多少緊張するかもしれませんが、健康診断と受けると思って診てもらうと良いと思います。
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