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2020.07.15 耐震
弊社が【木造住宅の高性能化】として力を入れていることに省エネ性能と、耐震性能があります。
そのうちの耐震性能についての解説をいたします。
建築基準法で規定されている耐震性能は、想定される大地震に直面した時に建物が倒壊しないレベルを義務化しています。
つまり、お住まいの住宅が倒壊することで命を落としてしまう最悪の事態を回避することを目的としているということですね。
この目的自体はずっと前から変わらないのですが、大地震が起きるたびに想定される大地震の規模が拡大されたり、木造建築の構造についても研究がすすんでいって、平成12年(2000年)に現在の耐震基準に改正され、震度6程度の地震に耐えられるよう強化されました。
ちなみにこの耐震基準に適合しているかどうかの判定は「壁量計算」という簡易的な計算で求めることになっていますが、2階建て木造住宅程度の建物では、「壁量計算」をしているかどうかのチェックをする仕組みがないため、設計士任せ、もしくは工務店任せになっています。
10数年前にある大手住宅販売会社が「壁量計算」が間違っていたとして、1000棟以上の分譲住宅の耐震性能が不足していたことが発覚し問題になりましたが、これも設計した内容を第3者がチェックする仕組みがなかったことに起因していると思います。
このような問題を解決するために、建築確認申請(着工前の設計審査)に壁量計算や構造図面の添付を義務図けるという動きも一時期あったのですが、実現されずに今に至っています。
あくまで業界のうわさで真偽のほどはわかりませんが、審査のハードルを上げるようなことをすると、対応できない設計士や業者がでてくるということで反発にあってのことのようです。
そこで、義務ではなく任意で、住宅の設計・性能を第3者検査機関が評価する住宅性能表示制度ができました。
住宅性能表示では建築基準法をクリアしているレベルの建物を「耐震等級1」、その1.25倍以上の性能を持った建物を「耐震等級2」、さらに1.5倍以上の建物を「耐震等級3」と区別できるようにして、長期優良住宅でもこの耐震等級2以上を認定の要件としています。
2017年におきた熊本地震の被害調査結果からも耐震等級2以上の建物の被害がほどんどなかったという報告がされており、耐震性能を上げることの重要性が証明されました。
弊社の新築住宅ではもちろん耐震等級3という最も高いレベルを標準仕様にしています。
耐震性能とは「倒壊から人命を守る」ことが主目的であり、地震による建物へのダメージを防ぐものではなく、あくまで倒壊を防ぐために設定された基準という事を知ってください。
そして、耐震性能をさらに高めていけば、住宅自体の被害を軽減することにもつながります。
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