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2019.05.20 家の機能
太陽光発電で発電した電力のうち家庭で使われなかった分を電力会社が買い取る制度「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」がはじまって今年で10年を迎え太陽光発電政策の大きな節目の年となりました。
制度開始当初48円/kWhだった買取価格も年々低下して今年度契約分はついに24円//kWh(中部電力の場合)と半分になりました。
この金額だけを聞くと今から導入して大丈夫?システムの設置費用の負担が大きくなりそう・・・となりますが、実際は買取価格と設置価格がちょうど比例するように下がってきているので、10年前でも今でもイニシャルコストを償却するまでの期間は8年~10年で変わりがないようです。
問題なのは10年間のFIT制度が終わってからの買取り価格がいくらになるのかということです。
最近になって、ようやく電力会社等から様々なプランが発表されており、価格はほぼ8円/kWh前後となる見込みです。ただこれも今後この価格がどうなっていくかは注目していきたいところです。
今までは買取価格が高かったので売電することをメインに考えてきましたが、これからは自己消費をすることで、電力会社からの買電を抑えるようにしていくべきです。
普通に考えると、蓄電システムを導入して発電した電力の余剰分を夜間に使うという方法になると思います。実際に最近になって蓄電システムの普及が進んできていますし、導入時に受けられる補助金の制度もあります。
それでも蓄電システムはまだまだ高額ですので、発電分の全てを蓄電しようとすると設備費や維持費が余分にかかってしまい本末転倒になってしまいます。
そこで提案したいのは、今まで夜間に使用していた電力を日中にシフトする方法です。
夜間に使う電力は、冷蔵庫以外はほとんどエコキュートのはずです。中部電力のスマートライフプランの場合夜間電力は16円/kWhなのでエコキュートの稼働時間帯を昼間に切り替えるのは有効です。そもそもお湯が必要なのは夕方から夜の時間帯なので深夜にお湯を作って保温しておくということよりも合理的です。
その他、これから新築する方なら、朝や夕方に自己消費できるようにその時間帯に発電量を多くできるような屋根の形状やパネル配置を計画するといいですね。
このように状況に応じて考え方を変えていくことも大切だと思います。
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