自分らしさを叶える、
心地よい暮らし
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2019.02.12 家の機能
10数年前にシックハウス症候群による健康被害が問題になり、住宅の気密化により建物内の空気環境が悪化したことが原因とされました。
その後法改正により、合板などの建材に含まれる接着剤などの化学物質の使用制限が設けられるとともに、建物内の空気を常時入れ替えるよう換気設備の設置が義務づけられました。
高気密住宅では自然換気による空気の入れ替わりが少ししか起こりませんので機械換気は特に重要になってきます。
しかし、ただ単純に換気するだけではエネルギーのロスが大きくなり冷暖房のコストも余分にかかってしまいます。
例えば、30坪の建物を1時間当たり0.5回換気した時に、冬に0℃の外の空気を取り込んで20℃まで温めた空気を排気したと1時間当たり約1.6kwの損失となり、単純に計算すると1日に1,000円分の電気代を捨てていることになります。(実際はエアコンで暖房をすると熱効率が良いので1/3以下になります。)
それでも健康には替えられませんので少しでもエネルギーロスを減らして、しっかり換気をするために弊社では地中熱を利用した換気システムDSDDを採用しています。
このシステムでは外から取り入れる空気を一旦床下に通して室内に取り込みます。床下は1日中温度変化がほとんどなく非常に安定しているうえ地盤と基礎コンクリートの持つ熱容量が大きいため床下空間を空気が通過しただけで外の冷え切った空気が室内に到達するころには13℃程度に上昇しています。これだけでも換気によるエネルギーロスを半分以下にすることができます。
このグラフは実際に弊社が建築した住宅で冬の1週間のデータを記録したものです。
建物外部の気温が日中6~10℃、夜間-3~0℃と上がり下がりを繰り返していますが、床下は一週間を通して昼夜関係なくほぼ一定であることがわかります。
一般的によく聞く地中熱利用の空調システムの場合は地下数mまで縦穴を開けたり熱交換機を埋め込んだりして数百万円もの費用がかかるものもありますが、DSDDの場合は、通常の基礎断熱を施した床下空間を利用するので換気システム自体の費用以外はほとんど掛かりません。
ただし、このシステムで床下の地中熱を使うためには建物全体の気密性能が高く計画換気が成立することが前提となっているためどんな建物でも取り付け可能ではないという問題があります。
つまり、高気密住宅が建てられる工務店でしか採用できないということで、そのためか、効果が高い割にはあまり普及していないシステムでもあるようです。
弊社のお客様には10年以上前からこのDSDD(以前はデライトという名称)をおすすめしており、大変ご好評をいただいております。
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