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2018.12.19 家の機能
弊社では高気密高断熱住宅を造る上で最も重要なことが、結露対策であると考えており、壁内結露対策として断熱材施工後に室内側にベーパーバリアを施工しています。
冬場の寒い時期に室内の温かい空気は断熱されていない部分で冷やされると空気中に含まれる水蒸気が結露します。アパートなどのサッシではよくあることですね。
高断熱住宅は外気に触れる部分は全て断熱されているのが基本ですので、どこにも結露が起こっていないように見えますが、壁の中に水蒸気が入ってしまうと壁の中の露点温度に冷やされた部分で結露してしまいます。壁の中で結露した水分は、断熱材を湿らせ断熱力の低下を招いたり、湿った状態が続くと木材を腐らせたり、蟻害の原因になることもあります。
グラスウールなどの繊維系断熱材を使用した場合は断熱材の中に水蒸気が入りやすい(透湿抵抗が低い)ため、住宅性能評価などで断熱等級を取得する際に防湿層は必須となっています。
発砲ウレタンなどの樹脂系の断熱材も透湿抵抗はグラスウールなどの繊維系断熱材よりは高いですが、水蒸気を全く通さないわけではないので、長い年月の間には、断熱材内結露を生じ断熱力が低下していきますのでやはり、防湿はするべきだと思います。
私たちは常に住む人に幸せな人生を送って欲しいと考えておりますので、ただ単に10年間の瑕疵担保責任を負うだけでなく、それ以上に住宅を長い間使い続けて頂くためには建物の構造部分が痛んで行ったり、省エネ性能が低下して光熱費が徐々に増えていったりするようなことは極力避けなければなりません。そのためには壁や屋根の中で結露が起こらないようにする防湿層は特に念入りに施工する必要があると考えています。
高気密高断熱をうたっている建築会社の中に、水蒸気は壁を通り抜けて外に出るから壁の中では結露しないといっているところもあるようです。確かに外壁や屋根の構造を室内側から順に透湿抵抗が低くなるような素材を選んで造っていけば、最低気温が0℃程度なら計算上結露しない構成にすることはできます。
その場合は外壁や屋根を構成する材料の透湿抵抗値と断熱性能を吟味して計算チェックをしていること、外壁通気層がしっかり機能していること、室内が想定より高い温湿度にならないこと、屋外が想定より低温・高湿にならないという条件が付きますので注意が必要です。
もう一つ、水蒸気が壁を通って外部に排出しないように防湿層を設けることで、省エネ効果が期待できます。
水分が蒸発するときに熱を奪う気化熱という言葉は聞いたことがあると思いますが、その時奪われた熱エネルギーは、水蒸気が吸収しています。夏に気温が同じでも湿度が高いと暑く感じるのはそのせいですね。
冬場は外気が乾燥しているので室内の水蒸気はどんどん外に逃げようとしますが、防湿をしていないと、水蒸気と一緒に含まれている熱エネルギーも外に排出しているということになります。
また、外に水蒸気が逃げることにより除湿しているということにもなります。冬はただでさえ室内を快適な温度にしようとすると相対湿度が低くなりがちなので加湿したいところなのに、外に水蒸気を捨ててしまうのはもったいないですよね。
ベーパーバリアで水蒸気を屋内に留めていることは熱エネルギーも屋内に留めているということになるのです。
このような理由で弊社では断熱材を施工した部位には必ずベーパーバリアを施工することにしています。また全棟気密測定を実施することでその施工精度を確かめています。
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