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2018.04.25 木造建築の構造
長期優良住宅で特に重要な項目の2つ目として断熱等性能等級(旧省エネルギー対策等級)があります。
長期優良住宅の認定を受けるためには断熱等性能等級4が必須になっていますが、等級4を満たすための基準値は地域ごとに細かく設定されています。
例えば、北海道の1地域や東北地方などの2地域は冬の寒さに耐えられるよう断熱基準は厳しく、夏の暑さはそれほどでもないので日射対策は緩くなっていますが、九州などの7地域、8地域は夏の日射対策の基準が厳しくなっています。
その断熱性能を建物ごとに計算して数値で表したものがUA値(外皮平均熱貫流率)で日射がどれくらい入ってくるかがηAC値(冷房機平均日射熱取得率)になります。
例えば、岐阜県の関市は「6地域」にあたりUA値で0.87W/㎡・K以下、ηAC値が2.8以下になるように設計する必要があります。
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
UA値 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | - |
<冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)>
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
ηAC値 | - | - | - | - | 3.0 | 2.8 | 2.7 | 3.2 |
ただ、この性能値というのが、何を基準に設定しているのか不明で私たちのように以前から高気密高断熱住宅を手掛けていれば、簡単にクリアできる数値のようです。
ちなみに。弊社の標準的な住宅の断熱性能では0.4~0.5、ηA値で1.2~1.5くらいですの、北海道や東北地方などの1、2地域の基準値程度の性能となっています。
建築基準法では断熱に関する規定がないことから、この基準が住宅の省エネルギーに対する最低基準になって、さらに省エネを目指すならHEAT20や低炭素建築物といった基準になるのかなと思います。
ということで、長期優良住宅だからといって必ずしも、省エネ性能が高いというわけではない、ということは覚えておくといいでしょう。
これまで長期優良住宅にすることでのメリットをお伝えしてきましたが、今回メリットと言えるのは、計算書が正式な書類として残るということと、最近では当たり前の省エネ性能の確保ができるというくらいでしょうか?
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